新作登場により高騰したデイトナモデルとは?
2020.08.21コレクターの間でも人気の高いロレックスのデイトナ。その中で、新型コロナウィルスの影響による価格変動がありながらも、
2016年に新作デイトナが登場したことにより価格が高騰し続けているモデルがあります。では、どんなモデルなのかご紹介しましょう。
【近年のロレックスの価格高騰の変動について】
2019年代は、ロレックス相場は何かと目が離せず、6月を境に相場が急落したり、10月の消費増税とともに国内定額が値上げされたり、あるいは香港情勢の混迷、国内正規店では人気モデルの購入制限など、さまざまな要因に左右されました。
2020年代には新型コロナウイルスの影響もあり、3、4月は買取価格が一時的にかなり下がってしまいました。感染予防のため、人が集まることを避け市場がストップとなり、流通が停止してしまったことが原因でしょう。
しかし、市場もオンライン化が進むと価格がみるみる高騰し、買取価格がここ最近では最も高くなっていると言えます。
このように買取価格が戻ってきているロレックスの中で、2016年に新作デイトナが登場したことにより高騰したモデルについてご紹介しましょう。買取をお考えの方は必見です!
【デイトナ/16520 段落ちダイヤル(200タキメーターベゼル)】
■特徴
・200タキメーターベゼル
16520のタキメーターベゼルは通常400メーターですが、ごく初期のものは200メーターになっています。
・“段落ち”ダイアル
12時位置の5桁表記のロゴが「COSMOGRAPH」のみ1段離れた位置にレイアウトされています。「フローティング」とも呼ばれているダイヤルです。
段おち200タキメーターベゼルは希少性が高いことから、1000万程度で販売されているものも多いです。
【デイトナ/16520 逆6ダイヤル】
■特徴
・逆6ダイヤル
6時位置/12時間積算計の6の数字が反転して9に見える様に表記されていることから、「逆6」や「反転6」と呼ばれているR番からS番までの5年間ほどの間に製造された初期ダイヤルです。製造されていたのが5年間と短めのため、希少価値も高くなっています。
【デイトナ/16520 ポーセリンダイヤル】
■特徴
・ホワイトダイアルR・L(最初期)に存在するエナメル(通称ポーセリン)文字盤は
「手巻きデイトナ越え」の存在感があり、名前の通りエナメル調ダイヤルです。
・ポーセリングは白文字盤しかなく、R番(1988年)〜L番(1990年)頃の最初期に
しか存在しない幻のデザインです。
【デイトナ/16520 ブラウンアイ(通称=パトリッツィダイヤル)】
■特徴
主にS、W番(1993~1995年)の黒文字盤に見られる個体で、インダイヤル部分がブラウンに変色しています。それぞれの個体で変色しているブラウンの色味が異なっており、同じ色味のものは2つとありません。この文字盤の価値は個体によってかなり差がありますが、経年劣化により綺麗に焼けたものはレア仕様として知られています。
【デイトナ/16520 シリアルP品番】
■特徴
2000年で生産終了した16520の最終シリアル番が、P番です。次世代「116520」との切り替え年であったため、生産数が極めて少なく、買取相場は高額になりやすいです。P番には「P1、P2、P3」という個体があり、この数字はシリアル番のPの次にくる数です。この中でも、数字の最後の方であるP3は一番生産数が少なく、最も高額な相場で取引されているモデルと言えます。
P番の一つ前の年式である「A番」もプレミア価格で取引されています。
【デイトナ/16520の相場とは?】
買取専門店では、カラーの黒、白それぞれ、中古品で200万円〜250万程度で取引されています。
もちろん、新品、未使用品、品物の状態や時期にもよって金額は変動しますが、目安の相場としてはそのぐらいと思っても良いでしょう。
今回ご紹介したように、デイトナは製造年式によるマイナーチェンジ(文字盤ロゴの書体や、インダイヤル枠にプリントされた数字の違い)が多々行われているため、その年式でしか手に入らないレア仕様が数多くあります。これまでの歴史の中で、「段落ち」や「逆6」、「ポーセリング」など、様々な価値が生まれてきたのです。こうしたレア仕様であれば、さらに買取価格は高騰しています。
特に、年々人気に拍車がかかってきているポーセリングダイヤルなどの特徴を持つデザインは、コレクター必見の品物です。
製造年数が1999年〜2000年頃のA番やP番も非常に人気があるため、高額買取も夢ではありません。
【まとめ】
新作のデイトナが発売されたことによって、さらにプレミアがついたモデル。
一つ一つ細部にわたってこだわり抜かれたデザインは、知れば知るほど魅力的ですよね。コレクターがどんどんハマっていくのもよくわかります。
今回ご紹介したモデルをお持ちの方は、一度どれほどのプレミアがついているのかを査定してもらってみてもいいかも知れません。
プロでも相場がなかなか読めないほど価格変動があるため、本当に納得のいく金額で買取をしてもらうためには、たびたび査定してもらうことをお勧めします。何度も足を運んだ上で、納得のいく金額で買取価格が提示されたら、とても嬉しいですよね。買取をお考えの方はそんな楽しみ方をしてみてはいかがでしょうか。きっと気持ちよく手放すことができると思いますよ。