ダイヤモンドの4Cについて
2023.05.30ダイヤモンドの4Cについて
“4C”とは、1950年代にG.I.A(米国宝石学会)米国宝石学会が発案した、ダイヤモンドの国際基準のことです。
ダイヤモンドの品質を表現するための基準であるCarat(重さ)・Cut(輝き)・Color(色)・Clarity(透明度)の頭文字を組みわせて“4C”と呼ばれています。
それぞれの“C”について詳しく見ていきましょう。
【Carat(カラット=重さ)】
カラットはダイヤモンドの重さを表す単位です。
「 1.0ct=0.200g」と定義され、1907年のメートル条約で定められたメートルカラット単位で計算します。
ダイヤモンドは原石が大きいほど希少価値が高まります。ダイヤモンドの価値は、各評価基準を総合的に見て評価されますが、カラットは4Cの中で最も見た目の違いが分かりやすい基準でもあります。
【Cut(カット=輝き)】
カットはダイヤモンドの輝きを決定する要素です。
グレードはExcellent(EX)、VERYGOOD(VG)、GOOD(G)、FAIR(F)、POOR(P)の5段階にわかれています。
婚約指輪に多く用いられる「ラウンドブリリアントカット」は光を最も効率よく反射させる形として考え出され、カットグレードが定められている唯一シェイプです。他のシェイプにはカットグレード以外の評価基準が定められています。
カットは4Cの中で唯一、原石の質ではなく“職人の技術”を評価する基準でもあります。
【Color(カラー=色)】
Color(カラー=色)
カラーはダイヤモンドの地色を評価する基準です。
グレードはカラーレス(無色)からライト(色身あり)に分けられ、D~Zで判定されます。純粋で不純物のないカラーレスダイヤモンドを最上位“D”とし、色味が薄いほど価値が高まります。
測定はより厳密で、基準になる照明と観察条件でマスターストーンと色を比較してカラーを測定します。
【Clarity(クラリティ=透明度)】
Clarity(クラリティ=透明度)
クラリティはダイヤモンドの透明度を評価する基準です。他鉱物の結晶などの異物、裂け目や割れ目の相対的な少なさを表します。
グレードはFlawless(内外部無欠点)からIncluded(欠陥)に分けられ、11段階で判定されます。
カット・研磨した後にも残ってしまう場合があり、ダイヤモンドの仕上がりを左右する重要な要素です。