シャネルのシリアルナンバー(年式)について
2023.05.30この記事は、
– シリアルナンバーが見つからない
– 貰ったバッグの製造年を知りたい
という方向けの内容になっています。
シャネル製品の年式は製品ごとに固有でつけられたシリアルナンバーから読み取ることができました。
シャネルのシリアルナンバーは「シリアルシール」と「ギャランティーカード」に記載されていました。
「できました」「いました」という表現なのは実は2021年5月で、シリアルシールとギャランティカードは廃止され、代わりに、
製品自体についている「金属プレート」に刻印される仕様に変更されたからです。
この変更により、製造された年式の特定ができなくなりました。
とはいえお手元のシャネル製品が2021年5月以前の物の場合、製造年の把握は買取価格を左右する重要なポイントとなります。
【ギャランティカード】
ギャランティカードとはシャネルの正規店で製品を購入するとかならずついてくる黒いカードのことです。
これはそのシャネル製品が正規品であることの証明書であり、固有のシリアルナンバーがふられています。
シリアルナンバーは7桁のものと8桁のものがあり、7桁なら先頭1桁、8桁なら先頭2桁の数字で製品の製造年が分かる仕組みになっています。以下がその一覧になっています。
西暦 | 登場したシリアルNo | 桁数 |
---|---|---|
1985年~ | 0****** | 7ケタ |
1990年~ | 1****** | |
1992年~ | 2****** | |
1995年~ | 3****** | |
1997年~ | 4****** | |
1998年~ | 5****** | |
2000年~ | 6****** | |
2001年~ | 7****** | |
2003年~ | 8****** | |
2004年~ | 9****** | |
2005年~ | 10****** | 8ケタ |
2007年 | 11****** | |
2008年 | 12****** | |
2009年 | 13****** | |
2010年 | 14****** | |
2011年 | 15****** | |
2012年 | 16****** | |
2013年 | 17****** | |
2014年 | 18****** ~ 20****** | |
2015年 | 21****** | |
2016年 | 22******、23****** | |
2017年~ | 24******、25****** | |
2018年 | 26****** | |
2019年~ | 27****** |
正規品の証明書であるギャランティカードですが、シャネルほどの有名ブランドともなると偽造カードもあらわれます。
ですのでギャランティカードには偽造防止の仕掛けが付けられているものもあります。
1つ目は「シール」です、ギャランティカードの右隅にココマークが印刷された丸いシールが貼られたものがあります。
これは1997年あたりから偽造防止のために貼られたものといわれています。
2つ目は「ブラックライトで光る加工」です、これはブラックライトを当てるとカードに記載されている文章のどこかの行が光る、
という加工になっています。光る場所とシリアルナンバーとは法則性があり、2003年以降にされた加工といわれています。
【シリアルシール】
シリアルシールはギャランティカードと同じシリアルナンバーが印字されたシールで、大抵は製品の内側に貼られています。
ギャランティカードと同じナンバーが書かれているので、ギャランティカードと製品の紐づけが分からなくなってしまった場合や、ギャランティカードをなくしてしまったときに役に立ちます。
こちらもギャランティカード同様、偽造防止の工夫が凝らされています。
1つ目は「剝がしにくい」です、このシールは非常に頑丈で剥がしにくく、シール自体に切れ目も入っているためキレイにはがすのは至難の業です、シリアルナンバーの張替えはほぼ不可能といえます。
2つ目は「ブラックライトで光る加工」です、シリアルシールは、はがれにくいように透明シールで覆われていて、この透明シールにピンクの帯が浮かび上がるように発光します。
また日本国内のみ、シリアルシールに似たものでブティックシールというものが存在しました。日本国内の正規店で購入、修理の際に利用した店舗と年月日を明確にするシリアルが印字されています。購入時は金色、修理時は銀色のシールが貼られていましたが、2016年6月にブティックシール制度は廃止され姿を消しました。
【金属プレート】
冒頭でも説明しましたが、現在はギャランティカードとシリアルシールが廃止され、製品に取り付けられた金属プレートにシリアルナンバーが刻印されています。
シリアルナンバーが消えたというわけではありませんが、。現行のシリアルはアルファベットと数字がランダムに刻印されるという形式になっており、シリアルナンバーから製造年を推測することはできなくなっています。
まとめ
シャネルのシリアルナンバー(年式)について理解いただけたでしょうか?
ギャランティカードがなくなったのは少し寂しい気もしますが、現在では「販売証明書」というものがあります。
「販売証明書」は正規店で製品を購入の際に発行される手書きの保証書です。
製造年はわかりませんが、購入年月日、購入場所、シリアルナンバーが記されていますので、ギャランティカードがなくても、査定の際はぜひお持ちいただけると高い査定額がつきやすくなるかと思います!