シャネルアクセサリーの刻印について
2023.06.30シャネルアクセサリーの刻印について
1910年にココ・シャネルが「シャネル モード」という女性用帽子店をオープンしてから早100年を超える月日が経ちました。
およそ1920年にシャネル(CHANEL)がアクセサリーを作り始めてから、あまたのアクセサリーが世に生まれてきました。
それを鑑みるに、自分の手元にあるシャネルアクセサリーはいつ作られて、どれくらい価値があるのか?という疑問がわくのは極々自然なことかと思います。
ここではシャネル(CHANEL)アクセサリーがいつ作られたのか推測する強力な手掛かりとなる「刻印」について紹介していきます。
【1910年~1953年】
ココ・シャネルは1910年に「シャネルモード」を開店して以来、順調に事業を拡大し、1920年付近にアクセサリーの製造販売を始めます。
誕生から1939年までのおよそ19年間に作られたシャネルアクセサリーに「刻印」は一切ないというのが通説です。
その後1939年、第二次世界大戦によりシャネルはすべての店舗の閉鎖を余儀なくされます。
1954年の再開までシャネルアクセサリーが作られることはありませんでした。
つまり1954年以前のシャネルアクセサリーに「刻印」のあるものはありません。
【1954年~1985年】
1954年に営業を再開したシャネルですが、ほとんどのアクセサリーに刻印はなかったようです。
しかし、ごく一部のアクセサリーにはシンプルな「CHANEL」の文字の刻印、
もしくは「CHANEL」の下に「★★★」の刻印がみられるようになってきました。
その後1971年、ホテル・リッツでココ・シャネルが亡くなった後、アクセサリーにシャネルの顔でもある
「ココマーク」が刻印されます。
それと同時に登録商標マーク(アールマーク)と「MADE IN FRANCE」の刻印も入るようになります。
【1986年~1944年】
1986年から1944年に製造されたシャネルアクセサリーは、おおきく2つのカテゴリーに分かれます。
現在はDiorで有名なヴィクトワール ドゥ カステラーヌがデザインしたものと、それ以外のものです。
このいずれかであるかは刻印によって簡単に見分けることができます。
「刻印のココマークの両側に数字」が入っているものがヴィクトワールのデザインしたものになります。
この数字は製作年をあらわっしており、21~29まで、それぞれ以下のようになっています、
刻印 | 年代 |
---|---|
21 | 1986年 |
22 | 1987年 |
23 | 1988年 |
24 | 1989年 |
25 | 1990年 |
26 | 1991年 |
27 | 1992年 |
28 | 1993年 |
29 | 1994年 |
ちなみに、この期間中ヴィクトワールがデザインしたもの以外のものには数字はなく、制作年を刻印から読み取ることはできません。
【1945年~現在】
前項と少し年代がかぶってしまいますが、1933以降のシャネルアクセサリーには「刻印のココマークの両側に数字(左側)とアルファベット(右側)」が入っているものが一般的です。
数字は製造年です、では、右側のアルファベットは何を意味しているかといいますと、モデル種を意味しています。
それぞれ、以下のようになっています。
刻印 | 意味 |
---|---|
V | 定番モデル |
P | (printemps) スプリングコレクション(2月~3月) |
T | (transition) 春夏コレクション |
S | (summer) ハイサマーコレクション(4月~6月) |
A | (autumn) 秋コレクション(7月~8月) |
B | (fall/winter) 秋冬コレクション(9月~10月) |
K | (fall/winter) 秋冬コレクション(11月~12月) |
C | (cruise) クルーズコレクション(12月~1月) |
2000年代に入ると「MADE IN FRANCE」以外に「MADE IN ITALY」の刻印が登場します。
2010年代に入ると「数字の頭にもアルファベットが付く」ようになります。
これは製造年の区分を表すもので、以下のようになっています。
製造年の数字の左側のアルファベット | 製造年 |
---|---|
D | 2010年~2022年 |
B | 2010年~2023年 |
C | 2011年~2023年 |
A | 2011年~2023年 |
P | 2012年~2022年 |
F | 2012年~2023年 |
E | 2013年~2014年 |
G | 2017年~2023年 |
I | 2019年~2020年 |
L | 2020年~2023年 |
まとめ
シャネル(CHANEL)アクセサリーの刻印について紹介させていただきました。
シャネル(CHANEL)アクセサリーは刻印がない、もしくはあっても細かい年代まではわからないものも多数あります。
ピアスなど小さなアクセサリーの場合は、たいてい刻印が入っておりませんし、使用過程において刻印が印字してあったプレートが外れてしまったということも珍しくありませんので刻印がないからと言って偽物とは判断できないのです。
むしろここで書かせていただいた通り、希少なヴィンテージ品である可能性も捨てきれません。
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