金の買取価格を決める要素とは？

金の買取価格を決める大きな要素は、「相場」「純度」「重量」の3つです。

・金買取の価格を決める要素1.金の相場

日本における金の価格は、海外市場の取引価格によって決定します。金の相場を決める際の基準となる市場は、イギリスのLMBA（ロンドン貴金属市場協会）金価格とアメリカのニューヨーク・マーカンタイル取引所の2つです。
金の相場価格は日々変動しており、基本的には世界情勢が不安なときなどに相場価格は上がる傾向にあります。業者では、査定当日の相場価格を基準に金製品の査定価格を算出します。

・金買取の価格を決める要素2.金の純度

金の純度とは、その金製品に純粋な金がどのくらい含まれているのかを示す指標のことです。金の純度はK（カラット）という単位で表されるのが一般的です。純金（金の含有率が99.99％以上）の場合は24K、金の含有率が75％の場合は18K、58.5％の場合は14Kと表記されます。基本的には、金の純度が高いほど、買取価格も高くなります。

・金買取の価格を決める要素3.金の重量

金の重量とは、金製品自体の重さのことです。同じ純度の金製品でも、重ければ重いほど買取価格は高くなります。ご自身で金製品の重量を量る場合は、キッチンスケールなどを利用すると便利です。

金の買取価格の計算方法

金の買取価格の一般的な計算方法は、以下のとおりです。

・金の相場価格×金の純度×金製品の重量＝理論上の買取価格

以下の条件で、試しに計算してみましょう。

• 金の相場：6,000円／g
• 金の純度：75％
• 金製品の重量：50g

6,000×0.75×50＝225,000円となります。

注意していただきたいのは、上記の計算式から導かれるものは「理論上の買取価格」であることです。金製品の買取業者によっては、この買取価格から手数料が引かれる場合があります。手数料の一般的な目安は、買取価格の10～30％です。

買取時の注意点

金の買取を検討している場合には、複数のポイントに注意することが大切です。こちらでは、金の買取時の注意点をご紹介いたします。

・相場をチェックする

業者が公正な価格で金を買い取っているかどうか確認するためにも、金の現在の価格相場を確認しておくことは非常に重要です。相場を知っておくことで、価格をごまかされるなどのリスクを回避できます。

・付属品を持っていく（鑑定書や箱など）

金製品の購入時についていた鑑定書や専用の箱、ケースなどは可能なかぎり持参してください。これらのアイテムがあることで、査定額がアップする可能性があります。

・買取業者を比較する

金の買取は高額となるため、悪徳業者なども存在するものです。複数の買取業者を比較することで、適切な価格で買取を行う業者を見つけられるでしょう。

買取業者を比較するときには、買取実績がホームページなどに掲載されているか、持ち込む金製品の取り扱い経験があるのか、口コミでの評価はどうなのかなどを確認しましょう。その他に、スタッフの対応や買取方法などをチェックすることも大切です。

・税金がかかる場合がある

金買取では、譲渡所得税がかかる場合があります。譲渡所得税が発生するのは、金の売却で年間50万円を超える利益が出たときです。なお、譲渡所得税は、金の所有期間が5年を超えるかによって課税額が変化します。