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アンティーク時計の特徴

アンティーク時計は、巻き上げたゼンマイがほどける力を動力とする機械式時計であることがほとんどです。

機械式時計の仕組みには、手巻きと自動巻きがあります。手巻きは、手でリューズを巻いてゼンマイを巻き上げる方式です。必要最低限の部品しか内蔵されていないため、スマートな見た目をしています。自動巻きは、ローターが回転することで、自動的にゼンマイが巻き上げられるのが特徴です。そのため、自分で巻く手間がありません。

取り扱う際の注意点

アンティーク時計は精密機器ですので、使用する際はもちろん、お手入れや保管の際も慎重に取り扱う必要があります。特に次の4点に注意してください。

・衝撃を与えない

機械時計に衝撃を与えると、デリケートな部品が壊れ、重大な故障につながることがあります。日常生活で落としたりぶつけたりすることも多いため、十分に気を付けなければいけません。また、振動を与え続けるのも故障の原因です。衝撃や振動を避けるためにスポーツの際や、自転車などの運転時は時計を外すことをおすすめします。

・磁気を発するものに近づけない

時計が磁気に触れると、金属製の部品同士が磁石のようにくっついてしまい、機能停止や精度低下の原因になります。スマホ、パソコン、テレビ、電子レンジといった磁気を発する機器には、なるべく近づけないようにしてください。時計が磁気を帯びると、自然には直りませんので、時計店で修理しなければいけません。

・水気を避ける

製造から時間が経っている時計には、防水機能が付いていないか、本来の防水性が失われている場合が多いです。時計内部に水が入ると、部品がさびて使えなくなってしまいます。時計に触れるときは、手が濡れていないか確認しましょう。また、雨の日の取り扱いに気を付けてください。

・温度変化に気を付ける

時計を極端に暑い、もしくは寒い場所で扱うと、正確な時間を刻めなくなる可能性があります。なぜなら、大きな気温変化は時計内部の部品の膨張・縮小を引き起こすためです。普段は直射日光が当たらないようにして、夏と冬の保管場所に特に注意してください。

おすすめのお手入れ方法

自分でお手入れする際は、セーム皮やマイクロファイバークロスで風防、ブレスレット、ラグの裏側などを拭きます。

文字盤を守る風防に傷や汚れが付着していると、使いづらく見栄えもよくありません。肌に接触するブレスレットやラグは、汗や皮脂が付着している可能性が高いため、こまめに拭くことをおすすめします。

細かい部分は、ブラシやつまようじで清掃します。特に汚れのたまりやすいベゼルとケースの間やリューズ付近は、念入りな掃除が必要です。ホコリなどの細かいゴミがたまると部品が動かなくなる原因となるため、定期的に清掃してください。

時計を綺麗な状態に保つには、自分でのお手入れの他に、メーカーや時計修理店でのオーバーホールが不可欠です。オーバーホールとは、時計を分解して内部まで徹底的に点検することで、3年に1度は受けるよう推奨されています。

査定の際にきちんとお手入れされていれば、高額で買取してもらえる可能性が高まります。知識豊富なバイヤーが所属する買取業者に査定を依頼すれば、より安心です。