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プラチナの見分け方とは?偽物の例や高く売る方法を紹介

プラチナ
目次
  1. プラチナの見分け方
  2. 刻印
  3. 磁石
  4. 比重計
  5. 試金石
  6. 蛍光X線分析
  7. プラチナの偽物の例
  8. 似ている金属
  9. メッキ
  10. 加工品
  11. プラチナと似ている?『タングステン』とは
  12. 特徴
  13. 見分け方
  14. プラチナを高く売る方法
  15. 綺麗に保管しておく
  16. 箱・付属品をつける
  17. ギャランティカードをつける
  18. 複数の業者に見積りを依頼する
  19. まとめ

貴金属の1つであり、日本ではアクセサリーやジュエリーの素材として人気が高いのがプラチナです。

しかし、いまプラチナだと思っているものはもしかしたらプラチナの偽物かもしれません。

プラチナの偽物だった場合、変色したり買取に出した際に想像以上に安い価格になってしまったりする可能性があります。

この記事ではプラチナの見分け方や偽物の例、買取をお願いする際にできるだけ高く売る方法について紹介します。

今自分が持っているものが本当にプラチナか気になる方、できるだけ高くプラチナを売りたい方はぜひ最後までご覧ください。

プラチナの見分け方

鑑定の様子
白く輝く見た目だけでは本物か純度がどの程度のプラチナかどうか見分けるのは、査定のプロでも不可能です。

プラチナが本物か、どの程度の純度なのかを見分ける方法は大きく5つあります。

なかには、自分でできる見分け方もあるため、自宅にあるプラチナを確認してみましょう。

刻印

プラチナなどの貴金属を見分ける方法として最も使われる簡単なものが刻印です。

刻印は貴金属の純度や品質を示すためのもので、指輪であれば内側、ネックレスでは留め具といったように目立たない所に刻まれています。

刻印で刻まれる情報は以下のようにさまざまです。

  • 貴金属の含有量
  • ブランド名
  • 石目(石の重さ)
  • 製造国 など

すべてが刻まれているわけではありませんが、必ずあるのは貴金属の含有量です。

プラチナなどの貴金属をアクセサリーなどにする際には、割金と呼ばれるほかの金属を混ぜることが多いです。

プラチナの場合、プラチナ100%では柔らかく傷がつきやすかったり変形しやすかったりするため割金が行われます。

プラチナは「Pt」と表現され、Pt950はプラチナ含有量95%、Pt900はプラチナ含有量90%といった意味です。

現在はPt850以上(プラチナ含有量85%以上)が公式基準であり、Pt850以下は正式なプラチナ製品として認定されません。

磁石

プラチナは金属ではありますが、磁石には反応しない性質があります。

そのため、磁石をプラチナに近づけても反応しません。

しかし、プラチナの偽物としてよく使用されるニッケルは、磁石に反応する性質を持っています。

磁石に近づけて反応した場合は、偽物の可能性が高いです。

ただ、ほかの貴金属などの金属にも磁石に反応しないものはあるため、磁石に反応しないからといって必ずしも本物のプラチナとは限りません。

また、アクセサリーなどの場合、一部にプラチナ以外の金属が使われており、そこに磁石が反応することがあります。

こちらの方法はあくまでも簡単に見分ける方法であるとして知っておきましょう。

比重計

金属は種類によって比重が異なるため、比重計による測定も本物と偽物を見分ける1つの方法です。

比重とは物質の密度のことであり、1㎥の水の重さと比べた時の重量比です。

比重を求める際の計算式は「物質の比重=空気中の重量÷(空気中の重量-水中の重量)」となります。

まずは、空気中と水中での重さを調べ、計算式に当てはめていきましょう。

プラチナの比重は純度に応じて以下のとおりです。

  • Pt1000:21.24~21.66
  • Pt980:19.84~20.85
  • Pt900:18.61~20.08
  • Pt850:18.61~20.08

家庭用の計量器でも比重を求めることはできますが、精度は低いです。

正確な比重が知りたい場合は比重測定ができる貴金属買取店などの専門店に持ち込みましょう。

試金石

試金石でプラチナを削り、その後硝酸を塗布する方法もあります。

本物のプラチナであれば、硝酸を塗布しても削った跡が消えませんが、プラチナ以外であれば削った跡が消える場合が多いです。

そもそも試金石とは、貴金属をすりつけてその金属の品位を判断するための、珪酸(けいさん)を主成分とした黒くて堅い石です。

ただ、こちらの方法はプラチナを削るため、アクセサリーなどに傷が残ってしまいます。

試金石を使用する確認方法は傷が残っても問題がないものに対してのみ行うようにしましょう。

蛍光X線分析

蛍光X線分析はX線を使用し、プラチナなどの金属の種類を調べる方法です。

X線分析を使用することで、試金石では見分けられなかったものやインゴットの表面のみプラチナで内側は偽物といったものを見分けることができます。

蛍光X線分析に使用する機器は数百万円するため、自宅での見分け方には使用できません。

自宅にあるプラチナが本物か調べて欲しい場合は、貴金属買取店や専門業者に問い合わせて、蛍光X線分析がある場所で調査を依頼してみましょう。

プラチナの偽物の例

FAKE
プラチナの偽物の例にはいくつかあります。

ここでは、プラチナに似ている金属やメッキ、加工品について紹介します。

似ている金属

プラチナは和名で「白金(はっきん)」と呼ばれる程、白い輝きが特徴の貴金属です。

しかし、白い輝きを持ちプラチナと似た見た目の金属はおもに4つあります。

それぞれの特徴についても紹介します。

ホワイトゴールド ・プラチナの和名が「白金」であるため混同されやすいが別物

・金に銀やパラジウムを配合したカラーゴールドの1種

・プラチナより軽い

・黄色味が強く、灰色がかって見えることもある

タングステン ・見た目や硬度がプラチナによく似ている

・専門家でも鑑定が難しい

シルバー ・プラチナよりも明るみの強い白色

・硬度が低く、変色しやすい

ステンレス ・プラチナとよく似た色であり硬度が高く錆びにくい点も同じ

・人工物で貴金属としての価値は0

基本的にはプラチナよりも劣りますが、ホワイトゴールドは金の含有率によってはプラチナより買取価格が高くなる可能性があります。

メッキ

こちらはプラチナの偽物としてではなく、プラチナの風合いを楽しみたい場合に、プラチナメッキが施された加工品が作られることがあります。

表面はプラチナであるため、見た目は本物と遜色ありませんが、プラチナ製品とは認められません。

メッキ加工とは、安価な金属の土台の上に薄く伸ばした金属で覆う技術です。

安価な商品でありながら高級な見た目にできるため重宝されます。

メッキに厚みを持たせると、メッキではなく張りとなり区別されています。

加工品

加工品は、初めから本物のプラチナだと騙すために作られたものが多いです。

見た目の色味や輝き、重さも本物のプラチナに忠実に作られているため、素人では見極めるのはかなり難しいでしょう。

ただ、こういったものは一般的な店舗などではほとんど販売されていません。

ジュエリーショップや貴金属を専門とした中古店などで取り扱われることは、信用問題に発展するため、ありません。

購入する際には安心してよいでしょう。

注意したほうがよいのはネットオークションや海外店舗です。

明らかに相場よりも安い場合は、偽物である可能性が高いため、購入は控えましょう。

プラチナと似ている?『タングステン』とは

電球
プラチナとよく似ており、見た目では殆ど判別できないものが「タングステン」です。

タングステンとは、銀灰色をしたレアメタルの1種であり、金と同程度の重さがあります。

ここでは、タングステンの特徴とプラチナとの見分け方について紹介します。

特徴

タングステンはプラチナと見た目と硬さがほぼ同じで、プロでも判別が難しいです。

また、タングステンのおもな特徴を以下の表にまとめました。

特徴 詳細
熱に強い ・金属単体では最も融点が高い3653K

・熱膨張率が低く、高温の環境下でも形状の安定性に優れている

電気抵抗が大きい ・ほかの金属に比べて電気抵抗が大きい

・熱にも強いため電球のフィラメントなどに使用される

金と同等の重さ ・タングステンの比重は19.3

・金と同等の重さ

放射線遮蔽能力が高い ・鉛と比べても放射線遮蔽能力が高い

・X線照射機器の遮蔽材などにも使用される

硬度が高い ・炭素との組み合わせでより硬い材料になる

・タングステンカーバイド(タングステンの炭化物)とコバルの超硬合金はダイヤモンドに次ぐ硬さ

・硬すぎるゆえに加工が難しい

悪質や知識のない業者だった場合、タングステン合金のアクセサリーをプラチナアクセサリーとして販売している可能性があります。

こういった偽物を購入しないためにも、かならず信用できる店舗や専門の鑑定士がいる店舗で購入するようにしましょう。

見分け方

タングステンとプラチナの見分け方としては、刻印・試金石などがあります。

一方で、見た目・磁石・比重計ではプラチナと見分けることはできません。

タングステンは非常に硬いため、プラチナのように掘る形での刻印はできません。

そのため、タングステンの刻印はレーザー刻印となっています。

レーザー刻印が掘る形の刻印よりも浅い点が見極める方法の1つです。

また、試金石での見分け方も有効で、プラチナは柔らかいため試金石で削れますがタングステンは硬いため削れません。

タングステンの表面にメッキコーティングがされている場合は、メッキ部分だけが削れる場合があります。

プラチナを高く売る方法

買い取りの様子
自宅にあるプラチナをできるだけ高く売りたい方は多いでしょう。

そんなときにはぜひ試してほしい方法が4つあります。

綺麗に保管しておく

プラチナを高く売りたい場合、綺麗な状態を維持できるように保管しましょう。

アクセサリーなどを着用した際には、しまう前に汗や皮脂汚れを柔らかい布で拭き取ってからしまっておくのがおすすめです。

売る前に一度クリーニングに出してもよいかもしれません。

箱・付属品をつける

プラチナを購入した際の、箱や保証書、袋などの付属品も一緒に売りに出しましょう。

特に有名ブランドであれば、箱や付属品があるだけで買取価格が上がります。

とくに保証書などはプラチナが本物である証明にもなるため、売る可能性のあるアクセサリー類の箱や付属品は決して捨てずに大切に保管しておきましょう。

ギャランティカードをつける

ギャランティカードがあれば、必ず一緒に売りに出しましょう。

ギャランティカードとは、正規ルートで販売されたブランド品の品質を保証してくれる証明書の1つです。

ギャランティカードには以下の項目が記載されています。

  • 購入店舗
  • 購入日
  • 購入者名
  • シリアルナンバー

ブランドによってはギャランティカードがない場合もありますが、ある場合は必ずギャランティカードをつけておきましょう。

複数の業者に見積りを依頼する

プラチナなどの買取をお願いする場合、必ず複数の業者に見積りを依頼して、元も納得できた業者に買取をお願いしましょう。

同じプラチナでも買取業者が変われば買取価格に差が出ることは珍しくありません。

プラチナやジュエリーに関する知識を豊富に持っている鑑定士がいれば、公正な買取価格を提示してくれるでしょう。

買取業者を探す際には、貴金属専門の鑑定士が在籍しているのか、買取実績は豊富なのかを確認しておくとより安心です。

まとめ

白く輝く見た目だけでは本物か純度がどの程度のプラチナかどうか見分けるのは、査定のプロでも不可能です。

プラチナの見分け方は、刻印・磁石・比重計・試金石・蛍光X線分析などがあります。

また、プラチナの偽物としてホワイトゴールドやタングステン、メッキ、加工品などがあります。

偽物を購入しないためにも、明らかに安いプラチナの購入は避け、信用できる店舗で購入するようにしましょう。

プラチナの買取をお願いする際に、綺麗に保管して箱や付属品、ギャランティカードなども一緒に売りに出すと買取価格が高くなりやすいです。

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